大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

干支にちなんだ海の生物

うさぎにちなんだ海のいきものは、ウミウサギガイかラビットフィッシュしか思い浮かばなかった。ラビットフィッシュはアイゴ類のことだ。ところが、うさぎを連想させる海のいきものを集め、特別企画展を新江ノ島水族館で開催というニュースを見た。それにはトラウツボアメフラシがいた。長いものが2本あれば何でもOKのようだ。というわけで、トラウツボだが、昨年(寅年なので)も登場したのではないだろうか。

匂いを感知する鼻孔が長いトラウツボ(富戸)

 

アイゴ類を英名でラビットフィッシュという。口がウサギに似ているからだと勝手に思っていたが、顔が似ているという説もあり、真相はわからない。

ラビットフィッシュことアイゴ(大瀬崎)

 

アメフラシは英名で野うさぎというらしい。触角が耳のように見えるからだろう。

アメフラシ(大瀬崎)

 

アメフラシが「ウサギ」の仲間に入れるなら、近縁のウミウシも当然入れる。アメフラシよりもっと色合いが似ているウミウシがいた。

ウミウシの仲間(座間味)

 

ミウサギガイという貝がいる。ウミトサカの仲間の上で生息している。表面を溶かしてエサにするようだ。なぜこの名が付いたかだが、貝が真っ白だからだと思う。通常は黒い外套膜が覆っているので白く見えない。

外套膜で覆われたウミウサギガイ(柏島)           白い部分が少し見える(座間味)