大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2022年を振り返って

今年は新型コロナの感染が収まっていないにもかかわらず、感染対策をしながら経済を回すという国の方針にしたがい、さまざまなイベントが再開された。水中写真展「海で逢いたい」もしかり。開催にあたっては、出展数の減少が予測されたため、写真集から20点を選んで展示する「特別企画展」コーナーも準備した。2月下旬から神戸展、3月上旬から東京展を開催した。

「特別企画展」の案内状と神戸展会場

 

3月中旬、まさに青天のへきれきだった。突然心筋梗塞で入院したのだ。4か月前の健康診断は良好、健康には自信があったので、まったく信じられなかった。治療を受けて10日で退院。その後は薬を服用しながら支障なく過ごしている。働き盛りのときでなくてよかった、後遺症がなくてよかったと、ポジティブに考えることにしている。

入院した順天堂醫院

 

マチュア時代、ポートレートを撮っていた。気っかけは、ダイビングショップ社長の友人から、娘の写真を撮ってと頼まれたから。写真の勉強になると思って引き受けた。娘とは、14歳のハーフ。当時はフィルム現像・引き伸ばしも自分でしていたため、いろいろな表現法を試したりした。当初彼女は、シカゴの大学に行く予定だったので、記念アルバムをつくるつもりだった。ところがモデルとして人気が出たため、渡米しなかった。結局10年撮り続けた。それらの写真の一部を7月に『PORTRAIT OF LINDA』のタイトルでフォトブックにした。

PORTRAIT OF LINDA』表紙と内容

 

ダイビングは2年間していない。もちろん、コロナの影響によるものだ。そろそろと思っていたとき、友人が座間味に行きたいというので、同行。34日と短い日程ながら、6本潜って動画も撮った。何よりも、問題なく潜れたのがうれしかった。

座間味でダイビング

 

あでやっこ水中写真倶楽部の写真展が3年ぶりに神戸で開催された。日曜日に会場を訪れ、作品を拝見した。海に行けない状況が続いたので、展示数は少ないと勝手に思っていたが、いつもと変わりなかった。一人ひとりが多めに出展したという。夕方からギャラリートークも行った。

あでやっこ展案内状と会場の様子

 

終わってからの食事会で、ハードカバーの立派なアルバムをいただいた。なんと、6年前に池袋サンシャイン水族館で行った出版記念パーティーの写真が印刷されている。このときの写真は1枚もないので、「幻のパーティー」となっていた。また、3年前の25周年あでやっこ写真展のスナップ写真も入っていて、思い出が詰まったアルバムだった。

いただいたアルバム