大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

砂にまぎれる魚

砂地に生息するのはヒラメやカレイという印象だが、そうとは限らない。体に砂をかぶり、目と口だけ出している魚も多い。外敵やエサとする小魚に気づかれないようにするためだ。砂地を移動しているとき、そのような魚を見つけると、やったーという気持ちになる。写真では、ストロボを当てて撮影しているので、実際よりカムフラージュ効果が弱く見える。

コチの仲間。撮影していたら動き出した(大瀬崎)

 

エイの仲間は砂をかぶっていても目のあたりが突き出ているので、比較的見つけやすい。ストロボ撮影していたら、昼寝を邪魔されたと言わんばかりに動き始めた。

エイの仲間(奄美

 

ミシマオコゼやメガネウオは、かなり潜っているので、何となく目や口が見えてても立体感がないため、気づきにくい。砂から飛び出してビックリする。

メガネウオ(座間味)

 

アンコウは砂をかぶっていないにもかかわらず、体を平たくすることで、見つけにくくしている。ただこのときはストロボ光の関係か、あまり砂と同化しているようには見えなかった。

アンコウ(大瀬崎)

 

オニダルマオコゼもメガネウオ同様、体の大部分は砂に潜っている。したがって見過ごしてしまうことが多い。本種は背ビレのトゲには猛毒があるので、この上に乗ったりするとたいへん危険だ。

オニダルマオコゼ奄美