大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

「絶対」は、絶対にない

実は16日から入院していた。あまりにも個人的なことなので、どうしようか迷ったが、自分は絶対病気になんかかからない、と思っている方に知ってもらいたい。そして、ブログを続ける目的の一つが「知人に元気でいるのろし」の意味もあるため、2週間近く更新しなかったワケを伝える義務があるのだ。

入院した順天堂医院。二つの建物は2階の渡り廊下でつながっている

 

ちょっとおかしいと思い始めたのは11日ごろ。速足で200mくらい歩くと胸が息苦しくなり、速度を落としたり休むと治まる。以前はこんなことなかったので、歳かなと。このような状態が数日続き、16日は普通の速度でも息苦しくなり、治まるのも時間がかかる。帰って休み、明日病院に行こうと決め、帰途のため地下鉄の駅に入ると、急に意識朦朧となった。5秒で戻ったが、マズイと感じて駅員に救急車を呼んでもらった。

隣にはあの東京医科歯科大学病院

 

救急スタッフに症状を伝えると、心臓病だろうということで、順天堂医院に運んでくれた。急性心筋梗塞と診断。直ちにカテーテル手術を行い、集中治療室へ。何本もの管が体とつながり、身動きが取れない。改造人間をつくる実験のよう。入院当初から氏名、生年月日、バーコードなどが記されたリストバンドが付けられ、どんな時でも必ずこれで本人確認する。誤認防止はもちろん、電子カルテとつながっているので徹底管理できる。病院はすでにデジタル化されてるのだ。

患者識別のリストバンド。右はモニターで、心電図等を測定

 

驚いたのは、尿量測定。バーコードをかざし、モニターの指示どおりにして排尿すると、〇〇〇mlという具合に表示され、カルテに自動送信される。いったいどうやって量ってるのだろうか。

自動で尿量測定ができるトイレ

 

集中治療室に4日、一般病床で7日間治療、検査、リハビリ等を行い、27日退院した。考えても病気の原因はわからない。いただいた「心不全手帳」を見ても、自分の生活習慣はさほど悪くない。毎回出された「減塩常食」は当然塩気が足りない。これが理想だとすると、自分の食事はかなり塩分が高かったと言わざるを得ない。

ある日の減塩常食

 

また、毎年の定期健康診査だが、ほとんど悪いところはなかった。4か月前の診査も良好だったので、病気なんて絶対かかるわけない、と思っていた。

昔、「絶対」は、絶対ない、という言葉を聞いたことがある。確かに「絶対」は、なかった。

デイルームと呼ばれる休憩室。奥がスタッフステーション