マレー半島の中央から北がタイで、インド洋と太平洋に挟まれている。二つの大洋に面している国は他にインドネシアやオーストラリアがあるが、手軽に潜れる点ではタイに軍配が上がる。そこで、タイのインド洋側と太平洋側の魚類相を比べてみたい。まずはプーケットやカオラックのインド洋側。
チョウチョウウオの仲間のコラーレバタフライフィッシュは、チョウチョウウオのインド洋型。ペアか小さな群れでいる。
フタスジリュウキュウスズメダイに似ているが、筋が1本しかない別種。インディアンダッシラスという。習性などはフタスジリュウキュウと同じ。
インディアン ダッシラス(プーケット)
モンツキベラだが、インド洋型。違いは腹ビレで、太平洋型のそれには黒斑があるのに対し、インド洋型は赤い。
モンツキベラのインド洋型(プーケット)
クマノミの仲間でレッドサドルバック アネモネフィッシュ。ハマクマノミに似ているが、顔のところの白帯がない。中には体側の黒斑がない個体もいる。
シマタレクチベラで、見た瞬間は婚姻色かと思っていた。ところが、太平洋で見るシマタレクチベラの婚姻色とは色合いが異なるので、なぜだろうかと思っていた。図鑑にはサドルバック ラスという名で載っていたが、シマタレクチベラの色彩変異とも考えられるとも記されていた。
シマタレクチベラのインド洋型?(カオラック)