チョウチョウウオ科のアミチョウチョウウオは、全長約15cmほど。相模湾以南の西部太平洋に分布している。だが、主な生息域はサンゴ礁なので、温帯域で見られるのは幼魚と思われる。黄色い体に網目模様があり、これが和名の由来。ただし「アミメチョウチョウウオ」もいるので要注意。
本種は大抵ペアで行動し、造礁サンゴのポリプや小型甲殻類などを食べている。日本では生息数がさほど多くない。80年代中ごろ、よく通っていた座間味で一瞬だけ出会ったが、逃げられてしまった。生息数が少ないと警戒心が強くなる傾向があるのと同時に、撮りたいという意識が強すぎ、殺気のようなものが出るからだろう。それから10年後くらいに出会ったときには、近寄り方も進歩していたので気に入ったのが撮れた。
アミチョウチョウウオのペア(座間味)
1枚でも気に入った写真が撮れると、不思議と次からは良いのが撮れるようになる。余裕が出るからに違いない。
余裕が出てワイドでペアを狙った(座間味)
もちろん海外でも出会った。この写真は手前にトゲチョウチョウウオが写っていて邪魔という見方が一般的だと思う。しかし、いろいろな魚が集まってくる場所、という現状を表しているともいえる。まぁ、きちんとしたペアの写真があるからいえることではあるが…
写真の解釈は幾とおりもある(コモド)