魚は種により、ここぞというときに青く輝くことがある。青色は魚たちにとって、何らかの信号になっているようだ。
イシガキカエルウオのオスは、繁殖期に喉のあたりが青くなることがある。メスに対してのアピールと考えられている。
喉を青くしてアピールするオス(奄美・6月)
イトヒキベラは、早春になるとオスが青白く蛍光色のようになる。いわゆる婚姻色で、激しく泳いでメスにアピールする。その様子は薄暗い海中でもよく目立つ。
婚姻色になって巡回するイトヒキベラのオス(柏島・4月)
ジョーフィッシュが巣作りをしていて、途中岩陰で休んだ。そのときの体色はなぜか青く輝いていた。おそらく求愛のアピールではなく、縄張りを主張しているのだろう。
巣作り途中で青く輝いたジョーフィッシュ(奄美・11月)
ミナミギンポの求愛に遭遇した。オスは、淡い水色の帯を濃くし、同時に背ビレも赤紫に替え、メスを自分の巣穴に誘い込むのに懸命だった。
メス(下)を巣穴に誘う婚姻色のオス(奄美・2月)
岩の壁でヘビギンポ科のクロマスクが求愛していた。オスは顔に青いラインを引き立たせ、右にいるメスに対して盛んに体を震わせて産卵を促していた。
青いラインが輝くクロマスクのオス(柏島・6月)