今年に入り、仰天魚のニュースが二つあった。一つは、1月に「チュラシマハナダイ」という魚が新種記載された。気になったので検索したら、なんと、沖縄の美ら海水族館で展示されていたハナダイとか。水族館ではフジナハナダイとして展示していたのだが、鹿児島大学の研究で新種と判明し、チュラシマハナダイと命名されたという。
新種になりたてのチュラシマハナダイ(沖縄タイムス電子版より)
チュラシマハナダイは11年と19年に沖縄北部の海底200~250mから採集されたもので、全長7~8cmとか。担当者はフジナハナダイだと思って展示したらしい。このハナダイも気になって調べたら、ほとんどの図鑑に載っていなった。唯一『奄美群島の魚類図鑑』(南日本新聞開発センター)に掲載されていた。
フジナハナダイ(前出図鑑より)
もう一つが14日に届いたナショナルジオグラフィックのメールマガジンに、ピンクのマンタがいた、という記事があった。確かにピンクだが、どうせ編集ソフトで加工したのだろうと思っていた。ところが、本物だという。
ピンクのマンタ(ナショジオのメルマガより)
撮影されたのはオーストラリアのレディ・エリオット島で、最初に発見されたのは5年前。ただちに研究者チームが結成され、皮膚組織を採取したりして研究を進めているという。遺伝子変異という可能性が高いらしい。突然変異のようなものだろうか。こうした変異が広がり、ピンクのマンタがあちこちで見られるようになったら楽しいのだが。
ピンクのナンヨウマンタ(ナショジオのメルマガより)