大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

日記

おさかな天国・コモドの海(5)

前述したが、今回は気象の関係で南エリアではあまり潜れなかった。そこで今回南エリアで撮った希少な写真を集めてみた。 シーアップル 南エリアだけしか見られないナマコの仲間のシーアップルは、触手が伸びているのはこの1個体しか写真がない。当初は何度も…

おさかな天国・コモドの海(4)

今回のコモドはネムリブカが多く見られた。5~6尾で遊泳しているといったシーンもよくあった。 遊泳するネムリブカ そもそもネムリブカは、海底でじっとしていることがほとんどなのでこの和名が付けられた。特に日本では「眠っている」状態が多いのだが、海…

第42回隅田川花火大会

台風6号の接近で開催が危ぶまれていた隅田川花火大会。意外にも東京は天気の崩れもなく、無事開催された。 花火見物に集まった船(16時半ごろ) 今の住まいからは見えないので、ダイビング仲間が住む秋葉原近くの高層マンションへ。花火を肴に宴会するという…

おさかな天国・コモドの海(3)

今回2クルーズしたにもかかわらず、心残りがある。低水温や荒天のため、コモド諸島の特長でもある南エリアでは数本しか潜れなかったこと。 背ビレが欠けているロクセンヤッコ しかし、1本しか潜らなかった南の代表的ポイントでうれしい再会があった。以前も…

おさかな天国・コモドの海(2)

10年以上通っているコモド諸島で、今までと違うことが二つあった。一つは、南エリアの水温が異常に低かったこと。これまでの最低水温は約23℃だったが、今回手元のダイコンでは20.8℃だった。 ウミカラマツとハタタテダイ もう一つは2クルーズ目のとき強風が3…

おさかな天国・コモドの海(1)

コモド諸島ダイブクルーズを堪能してきた。インドネシアは観光に力を入れているため、海外からの観光客が増えている。 ラブハンバジョー空港 3~4年前にデンパサールやジャカルタの空港を新しくした影響もあるのだろう。コモドの玄関口ともいえるフローレス…

コモド諸島へ

明日(7/6)コモド諸島ダイブクルーズに出発する。いつもは9月に行くことが多いのだが、今年は満員なのでこの時期になった。 ドック入りが長引いてるハティク号 乗船予定の「ハティク号」はドック入りしているらしく、遅れていて出航に間に合わなくなったよ…

ウロコマツカサについて

FU-KUの写真展でわりあい好評だったのは、ウロコマツカサが群れている写真だった。鮮やかな魚が同じ方向を向いているのでリズムが生じ、心地よさを感じたのではないだろうか。 ウロコマツカサ 初めてコモドを訪れた2008年に撮った写真で、こんなにたくさん浮…

FU-KUパーティー・ファイナル

早いもので、菜酒家FU-KUで2か月間開催していた写真展がファイナルを迎えた。それに伴い、6月29日にクロージングパーティーが開かれた。 開始前のパーティー会場 6/18に追加のパーティー第三弾もあったので、4度目になる。今回も大勢の方が集まってくれ、大…

今朝の「あさイチ」

NHK朝の情報番組「あさイチ」。今朝はゲストを招いての「プレミアムトーク」で、女優・仙道敦子んだった。 「あさイチ」での仙道敦子さん 実は昔、会ったことがある。というと知り合いみたいだが…。 伊豆の山奥の映画撮影現場でちらっとお見かけしたことがあ…

ニコンミュージアム・コレクション展

品川にあるニコンミュージアムへ行った。いま企画展として「コレクション展」が開催されている。 ニコンミュージアム入口 歴史あるカメラの展示ももちろん見たかったが、それ以上に興味があったのは「ニコンマリン」だ。ぼくがダイビングを始めた60年代初…

高砂淳二写真展

6月4日~24日、新宿ニコンTHE GALLERYに於いて、高砂淳二写真展「PLANET of WATER」が開催されている。 写真展「PLANET of WATER」 写真展と同時に、同名の写真集がナショナルジオグラフィックから出版されている。 22日(土)、友人と写真展を見に行った。…

頑張るお父さん

今日は父の日ということで、急遽頑張るお父さん特集。魚類では卵の世話などはオスの役目。そういう意味では、父の日にピッタリ! アカハラヤッコの求愛 これはアカハラヤッコで、オスは輝くような婚姻色になってメスに求愛しているところ。このまま上昇して…

殿様だ~い!

チョウチョウウオ科は日本に50種以上分布している。ほとんどはトゲチョウチョウウオなどのように「チョウチョウウオ」と付く。しかし、付かないものもいる。 トノサマダイのペア(コモド諸島) ユウゼンのように由来がわかるものもいるが、なぜそのような和…

賢いニセモチノウオ

ベラ科ニセモチノウオ属の1種にニセモチノウオがいる。主にサンゴ礁域に生息し、岩陰のサンゴのところで見ることが多い。 ニセモチノウオ(奄美) 全長約10cmになるようだが、沖縄や奄美で見かけるのはだいたい5~6cm。体側の縞模様がきれいで、目に特徴があ…

奄美海洋展示館

奄美市の大浜海浜公園の中に水族館がある。奄美海洋展示館だ。 奄美海洋展示館 開館は20年くらい前だったと思う。当初は名瀬市(現奄美市)の施設として市が運営していたが、途中から市と民間企業が共同で行う第三セクターになった。 カメの餌やりは人気が高…

韓国教育放送奄美ロケ(最終回)

当初のロケ期間は26日までだったが、サークルのつくり始めがやや遅かったため、2 日間延ばした。 マネン崎から見る嘉鉄の海 自然相手なので、2~3日ずれることがあると事前にスタッフへ伝えていたため、予想はしていたようですんなり決まった。 完成したミス…

韓国教育放送奄美ロケ(3)

梅雨明けしたのでは、と思えるような好天が数日間続いた。やや風が強いときもあったが、概ね穏やかだった。 係留しているボートから見る嘉鉄の海 ロケは順調に進んでいるものの、サークルづくりの進行が予想より2~3日遅い。 つくり始めて3~4日目のサークル…

FU-KUパーティー第二弾

5月31日(金)、2回目のオープニングパーティーを開催した。平日にもかかわらず、たくさんの方に足を運んでいただいた。 店内の様子 コモド諸島ダイブクルーズのPRも兼ねて、展示作品の撮影エピソードを交えながらスライドショーも行った。 ウロコマツカサの…

韓国教育放送奄美ロケ(2)

今回の宿は韓国撮影チームと別々。当初はNHKのロケでよく使う「お宿 ねぷす」を予定していたのだが、予約が遅かったために1室しか取れず、韓国撮影チームは古仁屋のホテルになった。 奄美群島の黒糖焼酎 お楽しみは、恒例の黒糖焼酎飲み放題。約2時間で800円…

韓国教育放送奄美ロケ(1)

28日に奄美から帰ってきた。当初の予定より2日遅くなった。いろいろあって、現地では更新できなかったので、まとめてアップすることにする。 梅雨入りしたばかりの奄美に着いたのは5月16日午後。予報どおり小雨だった。 まさしく梅雨の奄美大島 羽田空港で合…

梅雨入りした奄美へ

きのう奄美地方が梅雨入りした。沖縄はまだで、奄美が先とは珍しいと思ったら、最近ではそうでもないらしい。この時季奄美で見られるのがアマミホシゾラぐがつくるミステリーサークルだ。 奄美南部の大島海峡(18年11月) 2011年にフグがつくっているのを発…

FU-KU写真展パーティー

現在、溝の口の「菜酒家 FU-KU」に於いて、写真展「コモド諸島 魅惑の魚たち」を開催している。そのオープニングパーティーが、5月11日(土)に行われた。 FU-KU店内の様子 オープニングパーティーは第1週の土曜日が決まりなのだが、今月は連休だったために…

8K番組を観る

連休明けにNHKへ行った。8K番組を観るためだ。昨年5月に奄美でロケした『奄美の海~奇跡のサンゴ礁~』が完成し、3月末に放送されたのだが、8Kでは観られないため、ディレクターが試写室を手配してくれた。 NHKの試写室。画面が大きい 入ってまず画面の大き…

意外に行動派・アカテンモチノウオ

ベラ科モチノウオ属のアカテンモチノウオは、伊豆半島以南の中・西部太平洋、インド洋に分布している。伊豆半島など本州で見られるのは幼魚と思われる。 アカテンモチノウオ(座間味) 全長40cmに達するが、通常見られるのは30cm前後。サンゴ礁域の転石帯に…

アカネハゼについて

ハゼ科クロイトハゼ属のアカネハゼは、沖縄・瀬底島とフィリピン・パラワン島から得られた標本を基に、1994年4月外国の学者によって新種記載された。しかし、この時点では標準和名はなかった。アカネハゼについては、同年9月に発行された『伊豆海洋公園通信…

平成元年を振り返る

平成も今日で終り。平成のスタートは1989年1月8日だった。30年前の1月はどんな撮影機材でどのような写真を撮っていたのか、自分でも気になったので調べてみた。 クラゲと使用カメラ ログブック(ダイビングの記録帳)を見ると、1月15日(日)西伊豆・大瀬崎…

ゴマモンガラの不思議な目

モンガラカワハギ科のゴマモンガラは、全長50cmにもなる大型種。主にサンゴ礁域に生息し、卵を守っているときは攻撃的になるので恐れられている。 白目をしたゴマモンガラ それはともかく、ゴマモンガラの写真を見ると目が白くなっていることが多い。白は不…

歌舞伎役者顔の魚

歌舞伎役者には「隈取り」という化粧法がある。役柄の性格や表情を強調するため、絵の具で顔を彩ること。 「怒り」を表す(?)シチセンベラ 魚にもそのような化粧法?をしたのでは、というものがかなりいるので集めてみた。 アオスジテンジクダイ 目から口に伸…

サンゴ VS イソギンチャク

海底に住む底生生物は、定着場所を巡って常に競争している。特に褐虫藻と共生しているサンゴやイソギンチャクは、太陽光が必要である。他の生物に光を遮られると、死を宣告されたも同然。 ミドリイシの仲間とセンジュイソギンチャク それを防ぐため、サンゴ…