大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

#写真

改めてミノアンコウ

3月に開催した「海で逢いたい」東京展で、空いたスペースに過去に展示したパネルを飾った、ということは述べた。その中にミノアンコウもあり、かなり反響があったので、改めて説明をしたい。 ミノアンコウ。「海で逢いたい」に飾ったものと同じ写真(83年8月…

水納島の想い出(魚類編)

U夫妻が営むダイビングサービス「クロワッサンアイランド」は、かなり自由に潜らせてくれた。2回目に訪れたとき、好きな時間にボートを出すといってくれたので、日没直前にお願いした。今でこそサンセットダイブというジャンルがあるが、当時は夕飯の時間と…

水納島の想い出(人物編)

沖縄・本部半島の沖にある小さな島が水納島。その形から、クロワッサンアイランドと呼ばれている。この島でダイビングサービスを営んでいるU夫妻は、共に沖縄の大学のダイビングクラブ出身。何度か潜らせていただいたが、今年の年賀状に通常営業は昨シーズン…

ミカドチョウとトライアンギュラー

チョウチョウウオ科のミカドチョウチョウウオは、全長約15cmになり、駿河湾以南の西・中部太平洋に分布する。本州~九州での記録はほとんど幼魚で、成魚が見られるのは奄美大島以南。サンゴのポリプを専門に食べるため、サンゴ礁に依存している。 ミカドチョ…

マリンダイビングフェア2022

マリンダイビング(MD)フェアに行った。今回で第30回目だが、その節目は諸事情のため、主催が(株)マリンクリエイティブに替わった。事前登録が必要ということで、4/2日午前10時で登録していた。10時に会場入口の3階へ行くと、なぜか2階へ案内された。長…

ウニは絶好の隠れ家

ウニ類は、細長いトゲがあるために外敵から身を守れる。その利点を活用しようとする賢い魚たちもいる。そんな魚を取り上げてみよう。 ウニ類の中でもガンガゼは、トゲがより長いために魚が隠れられるスペースが広い。藻場に出ていたいくつかのガンガゼに、テ…

魚群を狩るジンベエザメ

魚類最大のジンベエザメは、プランクトンを食べるイメージが強い。ところが、イワシ類が密集してボール状になったところに突っ込んで狩りをすることがわかった。昨日配信された、ナショナルジオグラフィックのメールマガジンに映像が掲載されているのだ。 狩…

海で逢いたい東京展終了

3月4日から大崎のO美術館で開催していた「海で逢いたい」Vol.25東京展が、9日無事終了した。 写真展「海で逢いたい」会場 今回はコロナ禍の開催ということで、いろいろ大変だった。出品数が少なかったために特別企画展という名目で、写真集で使用した写真を…

ピースボートがウクライナ支援

国際交流を目的に1983年設立されたNGOのピースボート。地球一周の船旅を格安で実施しているので、ご存知の方も多いはず。これまで10回くらいゲスト(ピースボートでは水先案内人という)として乗船した。先日ピースボート(PB)からウクライナ支援キャンペー…

「海で逢いたい」東京展準備完了

水中写真展「海で逢いたい」Vol.25は、3月4日午後1時開催のため、朝から有志約20名が会場に集まり、準備を始めた。2年ぶりの開催なので、みんな張り切っていた。 準備中の会場 今回の出品数は、神戸展より18点多い45点。東京展のみ参加という方もいたためだ…

ウクライナ国旗色で抗議

日本時間の3月2日午前、米バイデン大統領が連邦議会の上下両院合同会議で、一般教書演説を行った。冒頭はウクライナ情勢で、ロシアを激しく非難した。出席者の服装に青や黄色が目立ったが、ウクライナ国旗の色。軍事侵攻したロシアへの抗議とウクライナ国民…

海で逢いたい神戸展

2/26に神戸展を見に行った。今回は出品数が少ないため、特別企画展として、ぼくの写真集より20点選んで展示している。 神戸展会場入口 今回は、コロナの感染者数が高止まりをしているなかでの開催のため、来場者数がどのくらいなのかまったくわからない。予…

14年前のNHKスペシャル

2/23は祝日のためNHKの放送は変則的。9時からはニュースではなく、NHKスペシャルだった。しかも2008年に放送しましたとのテロップが流れた。14年前の番組を見せるのか、とそのとき思ったが、タイトルの「映像詩」が気になって見ることに。 14年前の番組タイ…

写真展準備完了

昨年は中止を余儀なくされた写真展「海で逢いたい 」。今年はなんとか開けそうだ。開催か中止かの目安の一つが会場。緊急事態宣言などの理由で休館になれば中止せざるを得ない。ところが、感染対策をしつつ社会経済活動を回すという国の方針のため、公共施設…

ミヤコテングハギについて

ニザダイ科のミヤコテングハギは、相模湾以南の太平洋、インド洋、紅海に分布する。日本では奄美以南でよく見られる。全長は60cmに達するとされるが、出会うのは40~50cmが多い。以前は「ミヤコテング」という名で図鑑に載っていたが、その後「ミヤコテング…

2大洋味わえるタイ(太平洋編)

タイの東側は太平洋で、ダイビングで知られるいるのはサムイ島とタオ島だ。ただしサムイ島の周辺は砂地のため、滞在したとしても潜るのはタオ島付近になる。この二つの島がある海域は大きな湾(タイランド湾あるいはシャム湾と呼ばれる)で、やや閉鎖された…

2大洋味わえるタイ(インド洋編)

マレー半島の中央から北がタイで、インド洋と太平洋に挟まれている。二つの大洋に面している国は他にインドネシアやオーストラリアがあるが、手軽に潜れる点ではタイに軍配が上がる。そこで、タイのインド洋側と太平洋側の魚類相を比べてみたい。まずはプー…

Marine Diving Webに掲載

ダイビング情報サイト Marine Diving Webに「水中写真家 作品探訪」というページがある。編集者がそれぞれの写真家に撮影秘話を聞いたりしながら、数点の作品を掲載する連載ページ。先月下旬にインタビューされた記事と作品が、2/10に掲載された。 大方洋二…

シチセンチョウの分化を考える

チョウチョウウオ科は、ちょっとした模様の違いにもかかわらず、別種になっている場合が多い。それだけ分化が進んでいるといえるのだろう。同科のシチセンチョウチョウウオは、奄美大島以南の西部太平洋に分布する。全長約10cmの小型種で、ペアか単独で行動…

ヒレナガカンパチについて

アジ科のヒレナガカンパチは全長約150cmになり、相模湾以南、全世界の熱帯・亜熱帯域に分布している、と図鑑には書かれている。 全長約70cmのヒレナガカンパチ(奄美) 近縁種のカンパチは知られているが、本種はそれほどでもない。混同されている部分もある…

アカククリの成長過程

マンジュウダイ科のアカククリは、琉球列島以南の西部太平洋、アンダマン海、ペルシャ湾に分布し、サンゴ礁域に生息している。全長約35cmになり、単独あるいは数尾でいる場合が多いが、群れることもある。成魚を見ただけでは、なぜこの和名なのかがピンとこ…

1/30のNHK番組より

「さわやか自然百景」は北海道の積丹半島で、「北海道 積丹半島 冬」というタイトル。31年前に海中公園の取材で潜ったことがあるので、懐かしさを感じながら観た。 さわやか自然百景のタイトル 海底に海藻がまったくないのは、昔と同じ。磯焼け現象がまだ続…

仲良し! ナポレオンとカスミアジ

ベラ科のメガネモチノウオは全長約170cmにもなり、ベラ科では最大。英名でナポレオンフィッシュといい、こちらのほうが通りがいい。由来は、成魚になるとおでこが丸く盛り上がり、ナポレオンがかぶっていた軍帽に似ているかららしい。分布は琉球列島、太平洋…

完璧・ソウシハギの保護色

カワハギ科のソウシハギは、全長約75cm になる。相模湾以南の全世界の熱帯域に分布する。保護色の魚はたくさんいるが、幼魚、成魚問わず、保護色を巧みに活用しているのはソウシハギだと思っている。特に幼魚期のその術はすごい。 陰影をつけて流木の枝にな…

オニカマスの真実

スノーケリングに夢中だった約60年前、海の情報を得るため、ダイビングの先駆者たちの海底探検記をたくさん読んだ。その中に「バラクーダはサメより恐ろしい」「バラクーダは人を襲うこともある」との文章をよく目にし、ずっと気になっていた。本当だろうか…

ハナヒゲウツボの分布

ハナヒゲウツボについてはこれまで何度も取り上げたが、今回は分布について考えてみたい。ダイバーにハナヒゲウツボが知られるようになったのは、73年に発行された、故・後藤道夫氏の写真集『珊瑚礁の海』(講談社)だったように思う。奄美で撮影されたそれ…

水中写真の年賀状 2022

今年来た年賀状は約80通。そのうち水中写真を使用したのは13通だった。年々少なくなる傾向だが、特に昨年は行動制限があったために違いない。したがって、海のそばに住んでいる人かストックが多い人は状況変化にも負けないようだ。 水中写真の年賀状 13通の…

寅年にちなんだ魚

寅年ということで、トラと付く魚を…。ところが意外に少ない。トラウツボ、トラギス、トラザメ、トラフグの4種しかいない。そのうえトラザメやトラフグはダイビングではなかなか出会えない。トラザメは英語に直訳するとタイガーシャークになるが、実際の英名…

今年も静かなブーム・ミステリーサークル

元日早々「劇場版 ダーウィンが来た!」がNHK総合で放送された。これまで取材された中から選りすぐりの動物の映像が数々登場。アマミホシゾラフグがつくるミステリーサークルも取り上げられた。 劇場版 ダーウィンが来た! 右はミステリーサークル 最後にス…

初詣

新年の東京は快晴で、例年より冷え込んだ。ラニーニャ(エルニーニョの逆)の影響だろう。 テレビで気になったのが「新年あけましておめでとう…」と挨拶する司会者。何度も聞いた。丁寧に言っているつもりのようだが、誤り。「明ける」は夜にも使われるが、…