大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

けんかとなかよし

詩人の谷川俊太郎さんとイラストレーターのNoritakeさんが手がけた絵本『へいわとせんそう』(ブロンズ新社)。先月だったか、テレビで紹介されたのを見て、感動した。シンプルなイラストと短いタイトルで平和と戦争を対比。誰にでもわかりやすく、しかも考…

複雑 オニカサゴの世界

フサカサゴ科オニカサゴ属のオニカサゴは全長約25cmになり、房総半島以南に分布している。比較的平べったい体型で、口の周りに皮弁がある。1990年ごろまではサンゴ礁域にも分布しているとされていたが、奄美や沖縄に生息するものは別種のサツマカサゴ、ウル…

玉鷲優勝!

大相撲秋場所は、平幕の玉鷲が13勝2敗で優勝した。玉鷲は最年長のうえ、連続出場記録も上位につけており、「鉄人」と呼ばれている。 優勝を果たした玉鷲(中日スポーツ電子版より) 玉鷲が所属する片男波部屋は墨田区石原にある。我が家から徒歩5分くらいな…

絶好の被写体 ユカタハタ

ハタ科のユカタハタは全長約40cmになり、伊豆半島以南の太平洋、インド洋に分布している。サンゴ礁域ではお馴染みのハタで、鮮やかな赤に無数の青い斑点があり、とても美しい。比較的生息数が多いうえに大きさも手ごろで、警戒心もあまりないためよい被写体…

タカノハダイ科について

タカノハダイ科は、1属3種日本に分布している。タカノハダイ属のタカノハダイ、ミギマキ、ユウダチタカノハの3種だ。同属は胸ビレが長く、海底で休む際に体を支えたり、エサを探るのに役立つ。エサはヨコエビ類などの小型底生動物。いずれも温帯域に適応して…

生中継番組に思う

9/10(土)午後1時50分よりNHKで「ニッポン 今つないでみたら」という生中継番組があった。北海道や沖縄など9か所とスタジオとで中継を結び、午後6時までの長丁場。ウミガメが海中を泳ぐ予告で、慶良間諸島・座間味島からの中継もあるというので、要所要所見…

メギスのメスは一体どこに? 

メギス科のメギスは全長約15cmに達し、和歌山県以南の西部太平洋に分布している。サンゴ礁の岩のすき間などに生息し、用心深い性格にもかかわらず、好奇心も強い。メギスは確か、以前オキナワメギスと呼ばれていたと思う。 メギスのオス(奄美) 75年発刊の…

深場に住み分け アオスジスズメダイ

スズメダイ科のアオスジスズメダイは全長約5cmで、高知県以南の西部太平洋に分布している。黄色ぽい体色で、口から背中にかけて青い筋があるのが特徴。これが和名の由来になっている。もう一つの特徴は、生息場所が水深25m以深ということ。 アオスジスズメダ…

体色変化著しいアオノメハタ 

ハタ科のアオノメハタは全長約40cmで、伊豆半島以南の西部太平洋、インド洋に分布している。サンゴ礁域が主な生息場所。褐色の地に青い斑点が全体に入っていることが和名の由来と思われる。体側後部には白い横帯が5~6本入っているが、薄くなることもある。 …