大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アカヒメジの不思議

ヒメジ科は日本に25種分布している。同科の最大の特徴は、下アゴに2本のヒゲがあること。このヒゲを手のように使い、海底に潜むエサを探すことができる。ところが、アカヒメジだけはヒゲを使うところは見られない。アカヒメジの分布は房総半島以南の太平洋、…

好奇心旺盛  ニジハタ

ハタ科のニジハタは全長約25cmの小型種。相模湾以南の太平洋に分布しているが、成魚が普通に見られるのは奄美諸島以南で、主な生息場所はサンゴ礁。体色は赤で、後部は焦げ茶色をしている。尾ビレに白い線が2本あることが最大の特徴。この白線が「二」に見え…

謎多きウミテング

奇妙な姿をした魚は結構多い。ウミテング科のウミテングもその一つ。大きさは約8cmで、相模湾以南の太平洋、インド洋に分布し、主な生息場所は砂底。移動するときは胸ビレを広げ、細長い腹ビレを使って海底を這うように進む。最初に出会ったのは座間味島だっ…

改めてミノアンコウ

3月に開催した「海で逢いたい」東京展で、空いたスペースに過去に展示したパネルを飾った、ということは述べた。その中にミノアンコウもあり、かなり反響があったので、改めて説明をしたい。 ミノアンコウ。「海で逢いたい」に飾ったものと同じ写真(83年8月…

水納島の想い出(魚類編)

U夫妻が営むダイビングサービス「クロワッサンアイランド」は、かなり自由に潜らせてくれた。2回目に訪れたとき、好きな時間にボートを出すといってくれたので、日没直前にお願いした。今でこそサンセットダイブというジャンルがあるが、当時は夕飯の時間と…

水納島の想い出(人物編)

沖縄・本部半島の沖にある小さな島が水納島。その形から、クロワッサンアイランドと呼ばれている。この島でダイビングサービスを営んでいるU夫妻は、共に沖縄の大学のダイビングクラブ出身。何度か潜らせていただいたが、今年の年賀状に通常営業は昨シーズン…

ミカドチョウとトライアンギュラー

チョウチョウウオ科のミカドチョウチョウウオは、全長約15cmになり、駿河湾以南の西・中部太平洋に分布する。本州~九州での記録はほとんど幼魚で、成魚が見られるのは奄美大島以南。サンゴのポリプを専門に食べるため、サンゴ礁に依存している。 ミカドチョ…

マリンダイビングフェア2022

マリンダイビング(MD)フェアに行った。今回で第30回目だが、その節目は諸事情のため、主催が(株)マリンクリエイティブに替わった。事前登録が必要ということで、4/2日午前10時で登録していた。10時に会場入口の3階へ行くと、なぜか2階へ案内された。長…