大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

8Kで取材の奄美の海 再放送

今月26日、奄美大島、徳之島、沖縄本島北部、西表島が世界自然遺産に登録された。それに合わせ、2018年に8Kで奄美の海を取材した番組が、NHK BSプレミアムで再放送されることになった。 放送日時 8月3日(火)午前10時29分~11時29分 タイトル 8K「奄美の海 …

激レア! アデヤッコ幼魚発見!!

キンチャクダイ科は日本に7属32種分布している。同科はエラ蓋にトゲがあることが特徴で、チョウチョウウオ科にはないのが相違点。7属の中でサザナミヤッコ属は40cm前後になる大型のグループで、幼魚と成魚の体色・斑紋が著しく異なり、幼魚は紺色の地に白の…

インドネシアへの思い(コモド編)

コモド諸島の玄関口はフローレス島のラブハンバジョー。バリからジェット機で約60分のところ(プロペラ機の場合+20分)。港からダイビングボートでコモド諸島へ向かう。最初にコモドダイブクルーズをしたのは08年9月。緑がない岩の島には生きものの気配は感…

インドネシアへの思い(ラジャ編)

新型コロナウィルスの感染者数が増えている東京だが、それより深刻なのがタイやインドネシア、マレーシアなどの東南アジアだ。中でもインドネシアでは毎年ダイブクルーズをしていたものの、昨年から中止になっている。一刻も早く元に戻ってほしいという願い…

ダイビング誌の灯が消えた!

超ビックリニュースが飛び込んできた。ダイビング雑誌の『マリンダイビング』や「マリンダイビングフェア」でおなじみの(株)水中造形センターが破産したという。当センターは、1958年に水中写真家・舘石昭氏(故人)が設立したプロダクションで、1969年に…

柏島・初潜りから30年

高知県柏島は、交通の便はよくないにもかかわらず、多くのダイバーが訪れる。黒潮や地形的な関係で、レアな魚類が豊富だからだ。柏島で初めて潜ったのは91年7月なので、ちょうど30年前。宇和島在住のHさんと知り合ったのがきっかけ。毎週柏島に通っているHさ…

オキナワスズメダイの不思議

スズメダイ科のオキナワスズメダイは全長約8cmで、八丈島および和歌山県以南の西部太平洋、インド洋に分布している。緑がかった体色で、背ビレ後部の付け根にクリーム色の斑紋と尾ビレ上下に黒帯があり、頭部が黄色味を帯びているのが特徴。 オキナワスズメ…

異常気象が異常でない時代

このところ「大気の状態が不安定」「線状降水帯」などの言葉を頻繁に聞くようになった。事実、記録的大雨も立て続けに起こり、異常気象がもはや異常ではなくなった。先日も熱海市伊豆山で土石流が発生。昔ダイビングしたところでもあるので、いよいよ身近に…

駆け引き楽しいクロユリハゼの仲間

魚を撮影するときは適度に近寄り、最もよいと思う体勢・表情を狙うことにしている。その魚の特徴を引き出すことがポイントになる。そうするためには、魚との駆け引きが必須なのだが、特にクロユリハゼの仲間の場合、ギリギリのせめぎ合いがとても楽しいのだ…

あまり知られていないフクロウ二の仲間

いかにも毒々しいのはイイジマフクロウ二。相模湾から九州にかけての太平洋沿岸の岩礁域に生息する。トゲには毒があり、刺されると激しく痛む。直径は約20cmで、顔を近づけるとトゲがうごめく。フクロウ二の名は、革の袋のようにやわらかいからで、ヤワラウ…

キャンペーン利用されたミスジチョウ

チョウチョウウオ科のミスジチョウチョウウオは、全長約15cm。伊豆諸島以南の太平洋、東部インド洋に分布している。サンゴのポリプを主食にしているが、成魚は藻類も食べるらしい。主な生息域はサンゴ礁で、大抵ペアで行動している。 ミスジチョウチョウウオ…