大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アカネハナゴイについて

アカネハナゴイはハタ科ナガハナダイ属で、全長約8cmになる。口先が尖っていて、オスは背ビレが赤いことと腹ビレが長いことが特徴。メスはオスよりやや小さく、背ビレや腹ビレにオスの特徴はない。主にサンゴ礁に生息し、キンギョハナダイと混泳することもよ…

涼し気な写真

残暑が続いている。8月28日の予想最高気温は、東京35℃、那覇32℃、札幌33℃だ。札幌より那覇のほうが低いとは、一体どういうことか。そこで、沖縄・座間味で撮った涼し気な写真をお届けしよう。 バブルが全盛だったころ、旅行会社や航空会社が競ってダイビング…

釣りの人気魚・イシダイ

磯釣りの対象魚で一番人気はイシダイだろう。スズキ目イシダイ科で、大きさは最大で約80cmにもなる。日本各地、朝鮮半島南部、中国沿岸に分布するが、温かい水は苦手のようで、琉球列島では極端に少ない。 約30cmのイシダイ(柏島) イシダイの幼魚は流れ藻…

コロナ禍でのMDフェア 

新型コロナウィルスの影響で、多くのイベントが中止や延期を余儀なくされている。毎年4月第一週に開催されていた「マリンダイビングフェア」も二度の延期の末、ようやく開催された。 マリンダイビングフェアのポスター もちろん、入場に関しての感染予防対策…

リボンゴビーについて

28年前、海外の図鑑で「リボンゴビー」という不思議な魚を知った。1992年発刊された図鑑で、著者はオーストラリアの水中写真家兼研究者のルディー・クーター氏。インドネシアとその周辺の海水魚を余すところなく収録している。それにはブルーバード・リボン…

海の戦跡から回顧する

終戦から75年。多くが戦争を知らない世代になった。疎開して防空壕を体験、東京大空襲で生家を焼失した者としては、戦争の悲惨さを伝える義務がある。といっても大袈裟なことではなく、海で見た戦跡を取り上げて回顧してみたい。 太平洋戦争初期、日本軍は東…

タイマイは食いしん坊

サンゴ礁の海で出会うウミガメは、大部分がアオウミガメとタイマイだ。タイマイは顔が細くて口先が尖っていること、甲羅の縁の後方がギザギザになっているのが特徴。甲羅はべっ甲細工として櫛や帯留め、メガネの縁などに利用されたため、乱獲されて絶滅危惧…

8月9日は「ダーウィン祭り」

2018年秋に奄美で長期取材したNHK「ダーウィンが来た!生きもの新伝説 ひっつかない!コバンザメ謎の大集結」の放送が、いよいよ9日になった。 また、2017年11月に放送した「ダーウィンが来た! 生きもの新伝説 大人気! チンアナゴの珍生活」が、同日朝、NH…

今朝の「さわやか自然百景」はマニアック

毎週日曜日の朝放送のNHK「さわやか自然百景」。15分の短い番組なのだが、かなり時間をかけて取材している。制作(撮影)はNHK以外に外部の制作プロダクション数社も担当している。それぞれ特徴があり、水中シーンが多いときはだいたい「日本水中映像」だ。…

世界的にサメが減少

ナショナルジオグラフィックのメールマガジンに、サメの調査の記事が載っていた。海洋生物の世界的研究機関が世界58か国、37か所のサンゴ礁でサメの調査を実施。これほど大規模な調査は初だという。 カリブ海での調査の様子(ナショジオのメールマガジンより…