大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

黄化個体の魚たち

魚の体色は、種によってバリエーション豊富なものもいる。よく見られるのは全身が黄色いタイプで、黄化個体といわれる。そこで黄化個体の5種を通常色と一緒に取り上げてみる。最もよく見られるのがヘラヤガラだ。どちらかというと、黄化個体のほうが多い気が…

写真で花見

今年東京の桜の開花はかなり早く、3月14日だった。そして22日が満開。ところが、コロナウィルスの影響で花見も自粛ムード。そこで以前に撮った写真で花見を… 墨田区民にとって桜の名所は、なんといっても隅田公園。隅田川の堤防沿いに桜並木が続いている。隅…

写真展「海で逢いたい」開催!

第24回目となる「海で逢いたい」が、大崎のO美術館に於いて20日より開催。開催にあたっては、会場の広さと来場者数などから新型コロナウィルス感染のリスクは低いと判断し、万全な対応を講じて開催に踏み切った。第24回写真展「海で逢いたい」の案内状はジン…

怖いもの見たさ・ソメワケヤッコ

キンチャクダイ科アブラヤッコ属のソメワケヤッコは、相模湾以南の中部太平洋に分布している。同属は同科のなかでも小型のグループで、本種は約15cmになる。和名のとおり、青と黄色で染め分けられている。英名もバイカラーエンゼルフィッシュとかブルーアン…

ボス的存在・アザハタ

ハタ科のアザハタは紀伊半島以南の太平洋、インド洋に分布している。全長は約50cmで、体色は赤。しかし、感情によってすぐ変化させる。ダイビング雑誌によく出ているので、すぐに出会える印象があるが、意外に少ない。生息環境のせいかもしれない。アザハタ…

ボロカサゴの「衣装」

スズキ目フサカサゴ科にボロカサゴという魚がいる。皮弁が多数あることから、ボロボロの「衣装」というのが和名の由来のようだ。今なら「差別用語」だが、当時はユーモアか遊び心だったのだろう。伊豆半島以南の西部太平洋、インド洋に分布している。全長約2…

フタスジタマガシラの地域変異

イトヨリダイ科のフタスジタマガシラは約20cmで、高知県以南の西部太平洋、東部インド洋に分布している。口から背にかけてカーブする2本の筋があり、和名の由来と思われる。サンゴ礁域に単独か数尾であまり動かずにいる。フタスジタマガシラ(座間味) 幼魚…

突然新種に!

昔から慣れ親しんでいた魚が、突然新種になることもある。その理由は、日本初記録種が海外の既存種と同じとしたが、後に詳しく調べたら別種(新種)だったというケースだ。ということで、ここ10年間に新種となった馴染みの魚は…ゴンズイの新種記載は1787年。…