大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘコアユの居場所

ヘコアユ科のヘコアユは、相模湾以南の西部太平洋、インド洋に分布している。生息場所は内湾や内海で、枝状サンゴのそばに群れでいる。全長約15cmになる。 枝状サンゴにいることがと多い(座間味) 常に口を下にしているため、エサは底生生物かと思っていた…

撮りにくい魚・シマヤッコ

キンチャクダイ科のシマヤッコは全長約10cmで、八重山諸島以南の中西部太平洋に分布している。 シマヤッコ(ラジャアンパット) 生息場所はドロップオフの壁で、岩の隙間などに隠れていることが多い。警戒心がとて強く、撮影には苦労させられる魚だ。 逆さに…

奄美の魚類図鑑

奄美群島の魚類図鑑が先週発刊された。この図鑑にはかかわっていないが、著者のひとりでもある本村先生から発刊のお知らせをいただいた。 新しく発刊された魚類図鑑 『奄美群島の魚類図鑑』(編著者・本村浩之、萩原清司、瀬能宏、中江雅典 / 発行・南日本新…

モンツキベラの生態

ベラ科タキベラ属のモンツキベラは全長約20cmで、相模湾以南の西部太平洋、インド洋に分布する。本州に生息するのは主に幼魚で、成魚はサンゴ礁域で多く見られる。 モンツキベラ 警戒心はあまりなくて、わりあい近くに来るので撮影しやすい。 エサを探すモン…

謎多きアカメハゼ

ハゼ科のアカメハゼは全長約2cm。目が赤いのでこの名が付いているが、実際には虹彩がピンク色。英名でもレッドアイゴビー、パープルドゴビーあるいはホバリングゴビーなどという。 目が特徴のアカメハゼ(奄美) 南西諸島以南の西部太平洋、インド洋に広く分…

タコの本当の泳ぎ方

最新のナショナルジオグラフィックメールマガジンに、タコの画像が載っていた。タイトルは「魅惑的な泳ぎ」~もはや神々しいレベル?~とのキャプションも書かれている。この画像を見て、人間がタコに手を加えたとすぐにわかった。 ナショジオのメルマガの画…

オジロバラハタの生態

前々回バラハタを取り上げたので、オジロバラハタをはずすわけにはいかない。というのも昔は同種だったからだ。 オジロバラハタ(座間味) オジロバラハタの新種記載は1952年。しかし日本では70年代後半までバラハタのカラーバリエーションとされていた。オ…

冬のダイビング関連イベント

毎年冬に開催されるダイビング関連イベントが二つある。一つは「ダイビングフェスティバル」。昨年までは「DIVE BIZ SHOW」という名で、業界関係者対象の展示会だったが、今年から一般ダイバーも入場できる以前のスタイルに戻った。 ダイビングフェスティバ…