大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アイゴについて

アイゴ科は日本に13種分布している。ほとんどはサンゴ礁域に生息しているが、アイゴだけが温帯域に適応した種だ。分布も青森以南となっている。 アイゴ(81年、済州島) 昔の図鑑は、青森以南~九州(琉球列島は除く)と記されていた。しかし、シモフリアイ…

「ジャパピグ」が新種に!

日本で発見されたピグミーシーホースが新種になった、と『ナショナルジオグラフィック』のメールマガジンに載っていた。新種記載したのは米の魚類学者グレアム・ショートで、科学誌『Zookeys』に論文を発表したとのこと。 ナショジオのメルマガより 学名はHi…

小枝のようなヨウジウオ

ヨウジウオの仲間は、海底を這うタイプと浮遊するタイプに分けられる。ワカヨウジは後者で、全長約40cmになる。ヨウジウオの仲間では大型の部類になる。 小枝のようなワカヨウジ(奄美) 伊豆半島以南の太平洋、インド洋に広く分布し、転石帯の砂地やガレ場…

ケラマブルー

テレビ朝日「旅サラダ」で、女優・瀧本美織が慶良間諸島の阿嘉島を訪ねた。「ケラマブルー」の海へ、ということだった。 ニシハマを望む瀧本美織。「旅サラダ」より しかし、ロケ当時は良い天気ではなかったため、本来のきれいなブルーではなかった。 という…

人気者になったフグ

30年くらい前、一躍人気者になったフグがいた。慶良間のニシハマというポイントのサザナミフグで、餌づけによって人間を恐れなくなったのだ。 サザナミフグのポンタ(87年、座間味) ただそれだけではなく、ダイバーを見つけると愛くるしい表情で近寄ってく…

クリーナーシュリンプ(2)

オトヒメエビは昔からクリーナーシュリンプとして知られていた。しかしそれほど熱心ではないので、クリーニングが見られたらラッキーと思っていい。 オトヒメエビとドクウツボ(コモド) これまでオトヒメエビのクリーニングは3ヵ所でしか撮れていない。水納…

クリーナーシュリンプ(1)

魚の体には寄生虫が付きやすい。自分では取れないので、専門の魚やエビに掃除(クリーニング)してもらう。クリーニングするエビは日本に約10種いて、それらをクリーナーシュリンプという。 ハクセンアカホシカクレエビとヨソギ(赤根) 約40年前、真鶴や熱…

タコが動けば…

タコはふだん岩の下や隙間に隠れているが、時折出ることがある。もちろん天敵がいないか入念に確認する。外に出る理由は、エサを探すため、居場所を替えるため、繁殖相手を探すためなどさまざま。 ワモンダコとオジサン(奄美) 日本のサンゴ礁域で見られる…