大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ハマクマノミの幼魚について

先日座間味で、ハマクマノミを入れた風景写真を撮った。タマイタダキイソギンチャクに成魚が1尾だけかと思ったら、全長約2cmの幼魚もいたのだ。 ハマクマノミ(座間味) この写真では成魚の右、体長とほぼ同じ距離にいるのがわかるだろうか。白枠内が同一個…

ヤスジチョウの地域変異

チョウチョウウオ科のヤスジチョウチョウウオは、黄色地に黒の線が8本入っているのでその名がある。しかし7本は確認できるのだが、あと1本は尾ビレの薄い線なのか、それとも顔にある鼻筋の黒線なのかは定かでない。 最も多いタイプ(チェンデラワシ) それは…

『DIVER』9月号で柏島

8月10日発売の『DIVER』9月号の特集で、柏島も掲載される。 柏島遠景 6月中旬に取材で行ったのだが、直後に座間味島でNHKの長期ロケがあったため、すっかり忘れていた。 PDFで送られてきたレイアウト 25日の夜、メールで送られてきたPDFの構成を見て、進行し…

座間味にて(最終回)

ロケは18日午前中で終り、午後から片づけ。今回使用した大量の撮影機材を発送する準備で、NHKスタッフは大変。ぼくは自分のものだけなので、いつもどおり。 クイーンざまみから見る座間味港 そして翌日の午後に、35日間過ごした座間味島を後にした。 ツマリ…

座間味にて(その11)

毎日同じポイントに通っていると、魚たちはしだいに慣れてくる。もともと警戒心は強いほうではないヤセアマダイも、最初はカメラを向けるとプイとそっぽを向いたものだ。 カメラを覗くヤセアマダイ しかし最後には、カメラを覗き込んできた。 チンアナゴのコ…

座間味にて(その10)

座間味島に来て1ヶ月が経った。安室島のポイントに連日通っていて、タンクの本数は65本にもなる。 安室島の浅瀬 座間味島と安室島の間は浅いので、干満差が大きい上げ潮のときしか通過できない。ここを通れば大幅な時間短縮になる。 夜明けの空に一番星(5時…

座間味にて(その9)

先述したように、ロケ現場にはセンジュイソギンチャクに住むカクレクマノミも近くにいる。 センジュイソギンチャクとカクレクマノミ 前回取り上げたのだが、思わぬ結末を迎えたので順に紹介しよう。 岩をつついて掃除(6月30日午前) 先月29日、イソギンチャ…

座間味にて(その8)

ロケ現場に長い間潜っていると、顔なじみの魚たちが増える。どのようなところでどういう行動をとるのか、だいたいわかるようになる。 カクレクマノミ。世話するのはオス 30日に産卵したカクレクマノミは、懸命に卵の世話をしている。今日か明日ふ化するだろ…

座間味にて(その7)

3日は台風3号の影響で、那覇~座間味間の連絡船は全便欠航。我々取材班も休み。朝のうち小雨だったが、風は強いものの、9時半ごろから日が射してきた。 那覇から来たチャーター船 連絡船は欠航でも、どうしても島を出たい人のためにチャーター船があるらしい…

座間味にて(その6)

天気が安定し、水温も徐々に上がって今は27℃台になった。毎日潜っているので、だんだん疲れがたまってきているはずだが… フェリーざまみと競争 午前中に1~2本潜ったら一旦宿に帰って休憩しているので、それほどでもない。 ナンヨウハギ ボートを泊めている…