大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

25年ぶりの西表島(最終回)

今回西表に誘ってくれたハウジングメーカーのKさんは、テンジクダイ科が大好き。当然分類についても詳しい。ホソスジナミダテンジクダイについていろいろ語っているが、こっちはチンプンカンプン。 テンジクダイに囲まれご満悦のKさん 最終日に潜ったポイン…

25年ぶりの西表島(6)

矢野氏といえばハゼだ。ハゼの図鑑を出しているくらいなので、チョー詳しい。ハゼが生息する砂泥底に何度か入った。 トウアカクマノミ そこにはトウアカクマノミもいた。ほとんどの人はマクロオンリーなので、スルーしていた。 オイランハゼ 砂泥底でよく見…

25年ぶりの西表島(5)

矢野氏のブリーフィングは、実に適切。水深、環境、生物がどんな状態でいるかなど丁寧に説明。ほぼそのとおりに観察できる。さらにカメラポジションまで教示してくれるので、迷わずに済む。 水深30mに群がるスミレナガハナダイのオス スミレナガハナダイのオ…

25年ぶりの西表島(4)

21日西表から帰る際にゆうパックで送ったダイビング器材が、23日午後1時に着いた。驚異的な速さだ。大抵3~4日かかるのに、最も遠い西表にもかかわらず、中1日で着くとは…。 スズメダイモドキ それはともかく、今回幼魚もたくさんいた。サンゴの隙間やガレ場…

25年ぶりの西表島(3)

先島諸島にはアカネハナゴイが多い。今回ダイビングしたポイントでは、キンギョハナダイよりもはるかにたくさん見られた。 サンゴに群れるアカネハナゴイ 沖縄本島や慶良間ではほとんど見られないのに、わりあい近い渡名喜島や久米島にはたくさん生息してい…

25年ぶりの西表島(2)

当然ながら25年前とはずいぶん変わっていた。建物が増えていることは想像できたが、船が着く港まで変更されていた。以前は船浦港だったが、上原港になっていたのだ。 穏やかな朝の上原港 台風11号の影響もなく、天候は良好。 ダイビングボートと買い物かご …

25年ぶりの西表島(1)

今週から西表島に行くことになった。例によってハウジングメーカーのK社長から誘われたのだ。今回はKさんの友人2名も一緒なので、海の日を挟むこの日程になった。 断崖が多い西表島。'86年 それはともかく、西表島は本当に久しぶりだ。これまで3回行っている…

別府旅行

最近は「うどん県」や「おんせん県」などとその土地の特長を前面に押し出してのPRが盛んになっている。ちなみに前者は香川県で、後者が大分県。 八幡朝見神社ととり天定食 また、JRのキャンペーンで「しばらく大分にいます」というキャッチコピーがあり、乗…

海響館の特別企画展

しものせき水族館・海響館に於いて、特別企画展「奄美の海探検記~ミステリーサークルの謎~」が7月4日より始まった。 海響館・特別企画展を知らせるHP 海響館では、3年前のNHK「ダーウィンが来た!」ロケのときから何度も現地を訪れて調査を行ってきた。 特…

初夏の柏島(最終回)

多くの魚が繁殖期の最中だったため、卵保護をしている場面にたくさん遭遇できた。特によく見られたのはスズメダイ科。 卵を守るソラスズメダイのオス ソラスズメダイはガレキの下に穴を掘り、中の天井に産卵するため、卵は見えない。だがこの個体は、見える…

初夏の柏島(5)

転石帯の斜面を移動中、チョウチョウウオが疾走して来た。フウライチョウチョウウオかと思ったが、3尾のテングチョウチョウウオだったので、慌てて撮影した。 疾走するテングチョウチョウウオ テングチョウチョウウオは日本では珍しい。若魚や幼魚は伊豆半島…

初夏の柏島(4)

24日午後から、荒俣宏、さとう俊両氏が加わった。荒俣氏には何度かお会いしているが、一緒にダイビングするのは初めて。お二人は元々磯採集の仲間で『磯あそび』を共著で出版している。また、弟の荒俣幸男氏と3名で『磯採集ガイドブック』も出されている。 …