2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧
22日に「世界の新種トップ10」の報道があってから、いろいろなメディアから問い合わせがあた。民放からもいくつかお話をいただいたが、時間が間に合わなかったり、合意が得られなかったりして全部見送られた。 産経新聞茨城版 そんな中、23日産経新聞茨城版…
今月22日(金)に突然報道された「世界の新種トップ10」。公表は23日と聞いていたので、数多くの問い合わせに対応するのが大変だった。 産経新聞デジタル版より 驚いたのは、新聞各紙がかなり大きく扱ってくれたことだ。3年前に放送されたNHK「ダーウィンが…
コショウダイの仲間は成長の段階で体色・斑紋が変わるものが多いため、混同されていた。'90年代初めごろだったと思うが、再検討された。 ムスジコショウダイ その結果、それまでシマコショウダイと呼ばれていた種は、ムスジコショウダイになった。 ヒレグロ…
今朝、ネットのスタート画面を開いたら、トップニュースにフグの写真が載っていてちょっとビックリした。アマミホシゾラフグが産卵している場面なので、自分の写真だとすぐわかった。 ネットのスタート画面 実は、世界の新種を統括している国際生物種探査研…
魚の名前が変わることはよくある。名前とは標準和名のことで、変わる理由は分類の研究が進んだことによる場合が多い。 クロスズメダイの幼魚 昔は幼魚と成魚、あるいはオスとメスで模様が異なるものを別種と考え、別々の名前だった例がたくさんあった。クロ…
「大物カスベ水揚げ」という、北海道新聞の記事がネットのニュースに載った。根室の定置網にかかり、セリにかけられという。重さ52キロで、70人前の煮付けや唐揚げができる、と書かれている。 ネットに流れたニュース 続きを読んでもカスベの説明はない。ぼ…
クリーニングをする魚やエビは数多いが、さほど熱心ではない気まぐれなものもいる。40年くらい前にクリーニングの写真を撮り始めたころ、オトヒメエビもクリーナーであることを本を読んで知った。 オトヒメエビとハダカハオコゼ(座間味) オトヒメエビは岩…
日本自然科学写真協会(SSP)主催・環境省後援「第36回SSP展」が今月15日より、赤坂の富士フィルムフォトサロンにて開催される。 SSP展案内状 テーマは「自然を楽しむ科学の眼」で、さまざまな分野のネイチャーフォトや顕微鏡写真など会員の作品150点が展示…
第一背ビレが特徴のホタテツノハゼ。初めて図鑑に載ったのは、益田一氏らが制作した『魚類図鑑・南日本の沿岸魚』(東海大学出版会)で、'75年のこと。標本写真で、和歌山県田辺湾の水深14mの砂底から1個体のみ得られた。新属・新種と思われる、と書かれてい…
今日は「母の日」。一般的に「母」のイメージは、授乳をしていたり子供の世話をしている姿だが、魚類では見られない。ほとんどは卵を産みっ放しにするからで、例え卵を世話するタイプでもオスの役目だからだ。 臨月のヒフキアイゴ そんな魚でも母のイメージ…
奄美大島南部の代表的なポイントは嘉鉄(かてつ)。水深約8mの砂底に大きな根があり、たくさんの魚が生息している。特に夏はキンメモドキやスカシテンジクダイが根を覆うほどになる。 オニダルマオコゼと根 クマノミ類も4種見られる。よく撮影しているのがハ…
これまで釣りの雑誌にはほとんど縁がなかったが、最近2誌からお話があった。1誌は釣り具メーカー「シマノ」が発行する『Fishing Cafe』(季刊)。従来の釣り雑誌とは違い、魚や釣りに関するエッセイなどが多く、おしゃれ。 『Fishing Cafe』と『つり情報』 …
サンゴ域を移動しているとき、ひと際鮮やかなサンゴがあった。多くのサンゴは茶色かモスグリーンなのに… 鮮やかな黄緑のサンゴ 同じ種だと思うのだが、どうしてこんなに色が違うのだろうか。 陰で休むハリセンボン 魚たちはサンゴを隠れ家として利用すること…
柏島滞在中は黒潮が遠ざかっていたようで、水温が低くて濁りもあった。 ウミカラマツの仲間のオドリカラマツ 水の濁りは色に現れる。緑色になることが多く、温帯域特有の色合いといえる。転石帯の緩やかな斜面に見られるのがオドリカラマツ。 保護色をしたカ…
日曜日に宇和島在住のHさんが来てくれた。24年前、Hさんに初めて柏島に連れてきてもらったのが始まり。当時Hさんには「どこに何がいる」というのをずいぶん教わった。 左からまっちゃん、Hさん、Kさん 今回はボートダイビング。ビーチエントリーではたくさん…
アデウツボとユリウツボが一緒にいた。前日はもっと密着していたという。別種のウツボが仲良くいる姿をよく見るが、どうしてなのだろう。 アデウツボとユリウツボ アデウツボは口の中が黄色いのが特徴。わりあい珍しいウツボで、これまで柏島と奄美大島でし…