大方洋二の魚って不思議!

写真を通して魚類の生態や海について考える

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

続・完璧なそっくりさん

よく知られている擬態種としてニセクロスジギンポを前回取り上げたが、今回はノコギリハギ。 右下がシマキンチャクフグで他の2尾はノコギリハギ いうまでもなくノコギリハギは、毒を持っているシマキンチャクフグにそっくりなために恩恵を受けている。ひと目…

海遊館見物

「上方水中映像祭り」の翌日は、予定していたものが急にキャンセルになったため、海遊館に行った。午前中にもかかわらず、大混雑していた。 海遊館外観 海遊館は、水族館としてアジア№1の人気を誇る。その証に外国人、特に中国人が大勢来ていた。おそらく3割…

有毒魚のことがわかる新刊書

先日、本が届いた。3月25日発行の『毒魚の自然史~毒の謎を追う~』(松浦啓一・長島裕二編著)で、北海道大学出版会からだった。 『毒魚の自然史』の表紙と裏表紙 編著者の松浦先生から、ミステリーサークルの写真を使用したので献本したいと事前に連絡をい…

上方水中映像祭り2015

8回目となる「上方水中映像祭り2015」を見に行った。このイベントの主催は「上方水中映像幹事団」。全員がアマチュアの水中写真愛好家で、ボランティアで運営。 プログラムの表紙・裏表紙 全国からスライド&ムービー作品を募り、幹事団が選んで上映するとい…

完璧なそっくりさん

擬態で有名なのはニセクロスジギンポ。ノコギリハギもそうだが、今回はクリーニングをすることで天敵がいないホンソメワケベラに擬態する、ニセクロスジギンポを取り上げたい。 モデルのホンソメワケベラ(左)と擬態種 擬態とは、当然の理由(有毒など)が…

三寒四温

暦のうえでは春。しかしまだまだ寒い日もある。一昨日(月曜)はけっこう暖かかったので、カメラを持って隅田公園を散策した。 スカイツリーをバックに 咲いている花は少なかったが、梅の花は満開だった。 梅の花 水仙も咲いていたが、もう見ごろは終わって…

チンアナゴの産卵について

きのうNHKで、水族館の人気者が産卵したというニュースを報じていた。水族館の人気者とはチンアナゴとニシキアナゴのこと。 チンアナゴ産卵のニュース 東京スカイツリーにある「すみだ水族館」で、これらのアナゴの産卵を観察・撮影したのだ。ウナギ目(ウナ…

CP+2015

パシフィコ横浜で開催中のCP+2015に行ってきた。CP+とは、カメラと写真映像のワールドプレミアショー。 賑わいを見せた会場 昨年までは平日に行っていたが、今回は友だちの都合に合わせたため土曜に。 大画面に映してのセミナー 多くのメーカーが行ってい…

インド洋の魚にも出会えるコモド

インドネシアは東西に長い。その島々は太平洋とインド洋を分けるように連なっている。 インドネシアの地図 島々の東寄りにコモド諸島(赤丸)がある。熱帯雨林エリアにもかかわらず、極端に降雨量が少ない特質な環境をしている。 エイブルズエンゼルフィッシ…

外出好きのウツボ

ウツボ類は岩やサンゴの隙間に入り、顔だけ出していることがほとんど。 仲良しウツボ(富戸) 夜行性といわれているので、 昼間は外に出ることはあまり ない。 砂地にいたウツボ(大瀬崎) ところが、昼間にウツボが砂地 にいたところを何度か見たこと があ…

「海で逢いたい」神戸展(2)

2回に分けるつもりはなかったのだが、カーソルが途中で動かなくなり、入力ができなくなったので… 神戸展会場 いろいろな方とお会いしたが、27年ぶりという方も。自己紹介で「ツムブリのノンちゃん」というのでわかった。座間味の民宿でヘルパーをしていたNさ…

「海で逢いたい」神戸展(1)

サークル「海をみつめて」主催の写真展「海で逢いたい」神戸展は8日無事終了した。その前日会場となっている「原田の森ギャラリー」を訪れた。 「原田の森ギャラリー」写真展会場 1階と2階に展示された作品は100点近い。今回は三陸ボランティアダイバーズ主…

謎多きベニオチョウチョウウオ

チョウチョウウオ科は日本に約50種分布している。とはいえ、そう簡単に見られない種もけっこういる。 ベニオチョウチョウウオ(フィジー) ベニオチョウチョウウオも日本では稀。分布の中心はタヒチやフィジー、ミクロネシア、グレートバリアリーフなどで、…

冬が繁殖期のヒレグロベラ

冬期に繁殖するのはアイナメやアナハゼ、ホテイウオなど寒帯の海がルーツの魚がほとんど。熱帯の海がルーツの魚は初夏~夏の場合が多い。 外見では雌雄の区別は難しいヒレグロベラ 1年中繁殖する魚もいるが、水温がほぼ変わらない熱帯域に分布する場合に多く…